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遺言失敗例 その2

氏名は仮名にて実例を掲載許可いただいております。

せっかく親父が遺言を残してくれたのに!

伊藤靖さんのお父さんとお母さん、伊藤博さんと玲子さんは80歳と71歳です。
二世帯住宅に、靖さん一家と6人で暮らしていました。

若い頃から「DO IT MY SELF」がモットーだったお父さんの博さん、20年前に、いろいろな本を参考にして自分で作成した遺言を残してくれているとのこと。

とは言え、さすがに高齢でもあり、ここ2、3年は入退院を繰り返し、体調にも不安を覚えているようでした。

実は、ご相談者の伊藤靖さんは、後妻の玲子さんの子供。腹違いのお兄さん、お姉さんである先妻の子供、裕司さんと佐和さんが、東京と福岡にいました。先妻のハナさんは、30歳代の若さで亡くなったのです。靖さんのお母さん、玲子さんは、後妻として入り、まだ小さい裕司さん、佐和さんの面倒をみてきたのでした。思春期の難しい時期、大変なこともあったようです。

弱ってきた博さんを甲斐甲斐しく病院に送迎していたお母さん。そのお母さんが、突然、お風呂場で倒れたのです。すぐ救急車で運ばれましたが、2週間後、突然亡くなりました。末期癌でした。手の施しようがなかったのです。そのショックか、お父さんの博さんも、3ヶ月も経たないうちに、息を引き取りました。

残された遺言を開けてビックリ! 「全財産を、妻の玲子に」と書いてあったのです。お父さんは、お母さんの玲子さんが亡くなったバタバタで、遺言を書き直す暇と気力がなかったのでした。

玲子さんは、先に亡くなっているので、この遺言は効力を生じません。

靖さんは、今、東京都の異母兄の裕司さん、福岡の異母姉の佐和さんと、遺産分割協議をしていますが、難航しています。異母姉の佐和さんときたら、「お父さんには再婚して欲しくなかった。お父さんは、すぐ再婚して、新しいお母さんをお母さんと呼べず、ずっと辛かった」と言ってなかなかまとまりません。

最初は、遠方の異母兄姉とこんなに揉めるとは思っていなかったのですが、途中から異母兄の裕司さんの奥さんや、異母姉の佐和さんのご主人が陰で糸を引いているようです。

せっかく遺言を残してくれた親父さんでしたが、「仮に、妻玲子が先に亡くなった時は、後妻の息子靖に」と書いておいてくれさえすれば・・・
この遺言、法律家に相談しながら書いておいてくれれば・・・親父!

父、博さんのご遺影を見るたびに悔しさがこみ上げる靖さんでした。


<<解決法 ~こうすれば防げたはず~>>

確かに、自筆証書遺言は、プロへの相談料も手数料もかからないため、気軽に誰でも残すことができます。

しかし、遺言は、民法で正式な要式が定められており、形式的不備、内容的不備により無効になってしまうことも少なくありません。

さらに自筆証書遺言は、誰かに預けることがないために、相続人に簡単にばれない場所に大切に保管しておかねばなりません。

相続は、いろいろな人の思惑がさまざまに働きます。ある相続人にとって嬉しいことが他の相続人にとっては面白くない、そんなことも。

従って、遺言を残す際に全てを一人で作成しようとせず、法律家の助言を得ることが必要です。

きたがわ事務所では、「全文の自筆記入」「正しい日付記入」「名前を書く」「印を押す」これら民法上の書き方の決まりチェックをはじめ、内容のチェックをサポートして参りました(他にもたくさんの落とし穴があります)。

今まで、たくさんの方の自筆証書遺言の形式的・内容的、さまざまな不備を補い、多くの方の最終的なご意思を実現して参りました。

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