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相続失敗例 その2

氏名は仮名にて実例を掲載許可いただいております。

~あのとき、相続人調査をしていれば!~

鈴木修平さんのお父さんは、一昨年の夏、79歳で永眠しました。お母さんは既に亡くなっています。修平さんには、弟と妹が一人ずつ、良平さんと由香さん、それぞれ結婚しています。

お父さんの相続財産は3000万円の定期預金だけ、ご自宅は施設に入る時にお父さんがご自分で処分されたそうです。3人ともたまには施設に顔を出し、悔いのない介護ができました。亡くなった方の銀行の口座の解約など相続手続きは面倒くさそう、そう思った修平さんの提案で、お父さん名義のまま解約して、3人で話し合って1000万円ずつ分配しました。

弟や妹は、各々相続した1000万円を住宅購入資金の一部や車の買い替えに充てました。
修平さんは、自営なので、その1000万円は、事業の運転資金に充てました。

そのまま、何ごともなく、一周忌、三周忌を終えてしばらくした頃、修平さんの家に封書が届きました。差出人の「加藤静香って誰?」心当たりのない名前を訝しがりながら開けてみると、なんと「自分も亡父の相続人なので財産を受け取る権利がある」と書いてあるのです。そういえば、妹の由香さんと差出人の静香さんは、最後の漢字が「香」で同じ。

まさか、あの真面目なお父さんが、よそに子供を作っていたなんて! しかも、名前の「香」の字に見覚えが!

狼狽した修平さん、あわてて司法書士に相談してみると、「相続人調査をなさいましたか?」と聞かれました。早速お父さんの戸籍一式を揃えてみると、なんと、お父さんは、修平さん達のお母さんと結婚する前に婿養子に入ったことがあり、女の子が産まれていたことがわかりました。修平さん達に今さら異母兄弟がいるのを打ち明けるのが後ろめたかったのか?

加藤静香さんとは、姉弟として話をしたこともない修平さん、どうしていいかわかりません。

とりあえず、手紙に書かれていた加藤静香さんの連絡先に電話して、会って話を聞いてみると、つい数年前まで行き来があり、誕生日にはプレゼントを交換していたとか・・・!では、お母さんも知っていたのか? どんな気持ちだったのか? 今となっては確かめようもありません。

困ってしまった修平さん、「財産は既に分与して各々消費してしまった」ことを説明するのでしたが、1円も分与してもらっていない加藤さんにそんな理屈が通用するはずもありません。

結局、修平さんは、サラリーマン家庭の弟や妹にはお金を戻して欲しいとは言えず、一人で加藤さんに750万円支払うことになってしまいました。本当に痛い教訓でした。


<<解決法 ~こうすれば防げたはず~>>

確かに、金融機関が死亡の事実を知らなければ、
預金口座を凍結せず、解約することは可能です。

しかし、少しの手間を惜しんで相続人不確定のまま分割すると、
このようなことになってしまいます。

従って、相続が起こったらできるだけ早く、まずは法律家に相談することをお勧め致します。

名古屋市緑区大高町のきたがわ事務所では、

  • 一つ前の世代の相続手続きが終了していなかったケース
  • 相続人が代をまたいで10名以上になってしまったケース
  • 戦災によって除籍謄本を消失してしまったケース
  • 特別代理人の選任が必要なケース
  • 亡くなった方の土地を相続&即売却して現金を分割したケース
  • 相続人の全員が遺言どおりに相続したくないケース
  • 亡くなった方に離婚歴があって、異父兄弟、異母兄弟と一緒に相続をするケース
  • 遺言書が複数出てきたケース
  • 相続人の中に行方不明者のいるケース

などなど、その他多くの困難な相続登記を多く経験して参りました。

法律は人間のためのもの、困難な事情があっても上申書で救済できる場合も多くあります。

どうかお気軽にお電話でご相談ください。

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