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相続失敗例 その1

氏名は仮名にて実例を掲載許可いただいております。

~あのとき、遺産分割協議書を作っていれば!~

太郎さんは仲良し3人兄弟のご長男、生前お父さんから「××にあるあの土地は、跡取りの太郎にやるから、維持管理をしっかりしてくれ」と言い聞かされて育ちました。次男の次郎さん、三男の三郎さんも、当時、もちろん、そのことを了承していました。

「兄貴は跡取りだからな~。跡取りって、ある意味、大変だな~。俺たちはその意味、気楽だからありがたいよ。兄貴、頼むな~」

県外の大学に旅立つ時、就職して家を出ることになる時など、見送る立場の太郎さんは、二人の弟たちから、よくこう言われたものです。

それからさらに十数年・・・末っ子の三郎さんが大学を出て数年して結婚する頃、お父さんは亡くなりました。太郎さんはもちろん、次郎さん、三郎さんも、その土地を太郎さんが相続することに異存はありませんでした。

でも、名義書き換えをするとなると、結構なお金がかかります。××のその土地は、かなり広くて評価額も高いのです。地方の名士だったお父さんのお葬式を立派にしたこともあり、当時何かと物入りだった太郎さん達兄弟は遺産分割協議書を作らないまま、固定資産税は太郎さんが支払って、相続したその土地は亡くなった父名義にしたままで、14年が経過しました。

その後、「そろそろ、名義変更をしておかねば」と考えて、相続手続きに入った太郎さん、登記のためには遺産分割協議書が必要であると、その時初めて知り、あわてて司法書士に相談したのでした。

ところが、実は、父死亡後の5年後、次男の次郎さんが、突然の交通事故で亡くなっており、次郎さんの相続人、奥さんの綾乃さんと息子の修さんの同意を得なければならないことがわかりました。
綾乃さんとは、次郎さんの死後は綾乃さんの実家近くに引っ越してしまって年賀状のやりとりもないし、修さんも遠方に暮らしていると聞きます。
やっと連絡がとれたとき、今までの事情を説明すると、若くして未亡人となった綾乃さんは、「次郎さんが亡くなったあと、女手一つで本当に苦しかった。亡夫、次郎さんの相続分があるのなら、分割して欲しい」とのこと。

頭を抱える太郎さんに、三郎さんから「2年前に事業で大きな負債を抱えてしまった。やはり、分割して欲しい」と追い討ちをかけるような連絡が。

困ってしまった太郎さん「父からその土地を託されていたことは兄弟3人とも知っていたはずだ」ということ。「14年間、自分一人で固定資産税を全部払い、父の言いつけどおりその土地を管理し続けたこと」を一生懸命説明するのでしたが、やはり、焼け石に水・・・

結局、太郎さんは綾乃さん、修さん、三郎さんに多額の代償金を支払うことになってしまいましたが、残念なことには、その時の話し合いがこじれたことが原因で、仲良し3兄弟は、各々のご家族も巻き込んで、すっかり疎遠になってしまいました。もう集まることもありません。


<<解決法 ~こうすれば防げたはず~>>

確かに、相続登記に期限はありません。
(たまに10ヶ月以内だよね? という方がいらっしゃいますが、
   それは相続税の支払い期限です)

しかし、上記のお話の通り、代替わりすると、まとまる話もまとまらなくなります。

兄弟なら黙って印鑑を押してくれたはず・・・

でも、それぞれ配偶者や子供が相続人として新しく登場すると、そして時間が経過すると、人の気持ちは変わります。

従って、できるだけ早く、相続登記を済ませておくことをお勧め致します。

もし、登記するお金がなかったら、
まずは遺産分割協議書だけでも作っておくのです。
(遺産分割協議書は、亡くなった方のご相続人全員でする必要がありますから、必要な戸籍を集めてご相続人を確定してからでないと、せっかくなさった遺産分割協議が無効になる可能性があります。まずは戸籍の収集から始めましょう。わからないことは私にお尋ねください)

名古屋市緑区大高町のきたがわ事務所では、

  • 一つ前の世代の相続手続きが終了していなかったケース
  • 相続人が代をまたいで10名以上になってしまったケース
  • 戦災によって除籍謄本を消失してしまったケース
  • 特別代理人の選任が必要なケース
  • 亡くなった方の土地を相続&即売却して現金を分割したケース
  • 相続人の全員が遺言どおりに相続したくないケース
  • 亡くなった方に離婚歴があって、異父兄弟、異母兄弟と一緒に相続をするケース
  • 遺言書が複数出てきたケース
  • 相続人の中に行方不明者のいるケース

などなど、その他多くの困難な相続登記を多く経験して参りました。

法律は人間のためのもの、困難な事情があっても上申書で救済できる場合も多くあります。

どうかお気軽にお電話でご相談ください。

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